事前認定後、示談交渉額が妥当な金額か不安で来所。ご依頼いただき、190万円→250万円で解決。適正な賠償額を獲得した事例
H29.11.24
【相談者】
男性(40代/読谷村在住/職業:自営業)
【傷病名】
外傷性頸部症候群、右肩関節捻挫
【等級】
第14級9号
【活動内容】
示談交渉、紛争処理センターのあっ旋
【成果】
休業損害10万円UP。
傷害慰謝料23万円UP。
後遺障害慰謝料22万円UP!
1 事故態様
車両相互出合い頭衝突
相談者が点滅信号機設置の見通しのいい交差点を走行中、右側よりきた外国人観光客の運転するレンタカーと衝突。運転席側への衝突で運転していた相談者は負傷したもの。
2 解決内容
〈後遺障害の申請〉
本件はご依頼前に、事前認定で併合14級と認定されていました。
〈保険会社との示談交渉〉
争点となったのは、主に休業損害、逸失利益でした。
相手損保会社は、開業間もない時期の収入を基に、休業損害や逸失利益を提示してきました。依頼者は、夏が稼ぎ時のマリンレジャーを営んでおり、リニューアルを終え事業を広げようとしていた矢先に事故に遭いました。予想していた宿泊予約が減ったり、SAP参加者が減ったりしました。そこで、そのような点も、収入減として評価すべきだと当方は主張しました。しかし、相手損保会社は聞き入れませんでした。
解決の糸口がみえないので、早期解決を求め紛争処理センターへあっ旋を申立ました。
〈紛争処理センターへの斡旋〉
基礎収入について、相手損保会社は、書き入れ時の所得水準に近い金額をのみました。こうして、当初190万円の提示額を250万円まで引き上げることに成功しました。
ご依頼から約5か月でのスピード解決となりました。
3 当事務所の活動のポイント~弁護士から一言
本件は事前認定での等級が認定された後の示談交渉からのご依頼でした。自営業者の休業損害や逸失利益の算定はなかなか難しく、当事務所は、立証の仕方を相当工夫しました。裁判実務での経験を生かせたものだと言えます。
交通事故のケースにおいては、交渉で解決することも多いですが、あっ旋や裁判を利用した方が解決内容からしてもスピードからしても、良いことがあります。先を読む力もまた大事なことです。